とよまつむら・・・。何というゆかしい地名でしょう。そして、何という懐かしいむらでしょう。郷土史研究家神戸泉先生は、豊松の昔話の巻頭にこう述べられています。昔、第10代崇神天皇の時代、皇女の豊鋤入姫尊が、神鏡と宝剣を大切に持って諸国を回られた時のこと、吉備の国に行かれる途中、この地を通られ、老松に神鏡を掛けて一夜をお過ごしになりました。そのとき、姫尊の雄型と、輝く神鏡に村人は深く感動し、礼拝しました。姫尊も大変喜ばれ、村人に挨拶をされ、松に御自身の豊の一字をくださったので、これよりこの地を「豊松」と呼ぶようになったと伝えられています。なお、豊松村としての発足は、明治30(1897)年7月に上豊松村、下豊松村、笹尾村、有木村、中平孫の5ケ村の合併により誕生しました。